出てくるツールが何か
このチュートリアルでは、3 つのツールが組み合わせて使われます。それぞれを 1 行で押さえておきます。
・Codex: OpenAI のコーディングエージェント。CLI / IDE 上で動き、自然言語の指示でコードや成果物を書き出す。プラグインを入れることで動画など他領域も扱える。
・Remotion: React で動画を作るためのフレームワーク。映像を「コードで宣言的に書く」発想で、テンプレートやデータを差し替えて動画を量産しやすい。Anthropic の公式ローンチ動画も Remotion 製(公開情報、合計再生数 3 億回規模とされる)。
・Suno: テキスト指示で BGM や楽曲を生成する AI ツール。チュートリアル内では動画用の BGM 生成に使われる。
ざっくりまとめると、「Codex で台本+コード」「Remotion で映像レンダリング」「Suno で BGM」 の三層を組み合わせ、UI 微調整はスクショで指示する、という構成です。
チュートリアルの章立て(28 分)
YouTube で公開されている本チュートリアルは、おおよそ次の章立てで構成されています(公開情報のタイムスタンプを再掲)。
1. Remotion とは(02:40〜)
2. プラグインのセットアップ(04:31〜) — Codex に Remotion
プラグインを入れる手順
3. Hello World で動作確認(05:47〜)
4. ブランドアセット + ファイル構成(15:53〜) — ロゴ・カラー・
フォントなどブランド素材の置き場と、Remotion 側のファイル構成
5. Suno で BGM 生成(19:25〜)
6. 複数シーン追加(21:47〜) — 自然言語で「次にこういうシーンを
足して」と指示するパート
7. レンダリング(26:37〜) — 完成動画として書き出す
つまり「セットアップ → Hello World → ブランド素材 → BGM → シーン追加 → 書き出し」という、動画 1 本を AI で組み立てる最短経路を 1 本で通せる構成になっています。
注目したいポイント — スクショ赤ペンで UI 修正
特に、第 4 章(ブランドアセット + ファイル構成)で紹介されている CleanShot X のスクショ赤ペン修正指示は、非エンジニアに刺さるやり方です。
・動画のプレビューを CleanShot X(macOS 向けスクショ+注釈ツール)でキャプチャし、
・赤ペンで「ここをもう少し下に」「このテキストを大きく」と注釈を書き込み、
・そのスクショを Codex に渡して 画像から直接修正指示を取り込ませる、
という流れです。コードを 1 行も触らずに UI を直せるため、デザインレビューの言語化が苦手な人ほど効きます。「マージン 16px に」と書く代わりに「ここをこう」と図示する方が早い、という発想の転換です。
誰にどう効くか — 想定ユースケース
このやり方が向いているのは、以下のような場面です。
1. LP / SaaS の説明動画: 既存 LP に組み込む 30〜60 秒の機能
説明動画を、台本〜BGM〜書き出しまで Codex 内で完結させたい。
2. 広告クリエイティブの量産: 同じ構成のままコピーや色だけ
差し替える A/B テスト用の短尺広告を、Remotion のテンプレ駆動で量産する。
3. SNS ショート動画: 既存記事や音声を要約して、毎週数本の
ショート動画を半自動で書き出す。
4. 教材・カリキュラム動画: コーチングや講座のシラバスを動画で
提示するときに、章ごとのフォーマットを揃えたまま中身だけ差し替える。
どれも共通して、「企画から書き出しまでを 1 つのコーディングエージェントの中で完結させる」ことが効きます。動画編集ソフトを別途立ち上げる必要がない、という運用上の軽さが本質です。
触ってみるには
非エンジニアでも、おおむね以下の順で進められます。
1. Codex を入れて動かせる状態にしておく(CLI / IDE どちらでも可)。
2. チュートリアル動画を 章立てに沿って一度通し見る。手を動かす
前に、全体像を把握してしまうのが結果的に早い。
3. Hello World 章までを真似て動かす。ここを越えれば「Codex に
動画を作らせる」感覚が掴める。
4. 自社のブランド素材(ロゴ・カラー・フォント)を渡し、最小の
1 シーン動画を書き出す。
5. ここまで動いたら、Suno で BGM、シーン追加、レンダリング
と段階的に範囲を広げる。
最初の 1 本を動かすまでがいちばん時間がかかり、2 本目以降はテンプレ流用で一気に短くなる、というのは LP 制作の AI 化と同じ構造です。
注意点・限界
・Remotion は React フレームワークなので、まったくコードに触れないわけではない。読まされる場面はあることを前提に。 Codex に「ここの意味を教えて」と聞きながら進めるのが現実解。
・Codex 内蔵の Remotion プラグインは、利用環境(Codex のバージョンやプラン)によって挙動が変わる可能性がある。チュートリアル収録時と自分の手元で UI が異なる場合は、まずプラグイン側のドキュメントを確認するのが早い。
・Suno の楽曲は商用利用範囲がプラン依存。LP や広告で使う場合は、自分の契約プランで商用 OK な範囲かを必ず事前確認する。
・動画書き出し(レンダリング)には計算リソースがかかる。ローカル端末だと高負荷になりやすいので、長尺・高解像度を作る場合はレンダリング環境(クラウド or 別マシン)を別途検討する。
・CleanShot X は macOS 向け。Windows ユーザーは ShareX や Greenshot など同等ツールで代替できるが、Codex 側に画像を渡すワークフローは同じやり方で再現可能。
参考
・元となった X 投稿(公開情報の一次ソース): <https://x.com/SuguruKun_ai/status/2052254484529905985>
