Claudeは何ができる?最初に知っておく3つの基本機能
直接回答:(1)長文チャット(数十万トークンのコンテキスト保持)、(2)プロジェクト機能(資料・指示の作業空間化)、(3)Claude Codeでのローカルファイル操作。この3つを使えるようになると、ChatGPT中心の運用から月20時間が浮く水準に変わります。
機能1: 長文チャットと推論の精度
Claudeの最大の強みは、長い文脈を保ったまま論理を組み上げる精度です。50ページの契約書PDFを丸ごと貼って「不利な条項を抜き出して」と依頼すれば、用語の定義の揺れまで指摘して返ってきます。Sonnet 4.6で日常用、Opus 4.7で深掘り用。
機能2: プロジェクト機能で「同じ前提を毎回書かない」
左サイドバーの「+ New Project」で作業空間を作り、Project Knowledgeに参照ファイルとカスタム指示を投入。以降のチャットはその文脈を毎回引き継ぎます。「自分の会社の事業概要」「ブランドガイド」「コーディング規約」を一度入れれば、毎回の指示が大幅に短くなります。
機能3: Claude Codeでターミナルから動かす
ターミナルにclaudeコマンドを入れ、対話的にローカルファイルを読み書きさせる仕組み。READMEを書いてもらう、Pythonテストを書いてもらう、リファクタリングを依頼する、のいずれも数分で終わります。Pro以上のプランに同梱されており、追加課金は不要です。
3つの基本機能の使い分け早見表
・機能 / 主用途 / 必要プラン / 学習コスト
・長文チャット / 文章・分析・推論 / Free〜 / 低
・プロジェクト機能 / 業務テンプレ化 / Free〜 / 中
・Claude Code / コード自動化 / Pro以上 / 中〜高
注: 1USD=155円。プランは2026年5月時点(出典: https://claude.com/pricing )。
初心者が最短で結果を出すための「最初の30分」
直接回答:(1)5分でアカウント作成→Pro契約、(2)5分で言語と既定モデルを設定、(3)10分で最初のプロジェクト作成、(4)10分で実務タスクを1件試す。30分で「来週から使える」状態になります。
Step 1: アカウントとPro契約(5分)
claude.aiでGoogleアカウントから即サインアップ、Settings → Plan → Upgradeで年払いPro(月$17、約2,635円)を選択。月$20の月払いは3カ月以内に必ず元が取れます。
Step 2: 言語・モデル設定(5分)
Settings → ProfileでLanguageを日本語、TimezoneをAsia/Tokyoに。Settings → Modelsで既定をSonnet 4.6に設定。Opusは深い推論が必要なときだけ切替で充分です。
Step 3: 最初のプロジェクトを作る(10分)
「+ New Project」で「日常業務」プロジェクトを作成。Project Knowledgeに以下を入れます。
・自分の事業概要(A4 1枚)
・顧客ペルソナ(A4 1枚)
・文体ガイド(カスタム指示エリアに直書き)
これだけで以降のすべての対話が「自分の文脈」を保った状態で始まります。
Step 4: 実務タスクを1件試す(10分)
「来週月曜の朝会の議事録テンプレを作って」「先月の売上データから次月の打ち手を3つ提案して」のような、現場で使うタスクを1件投げる。返ってきた出力を整え、来週そのまま使えそうかを判定。これがClaudeの「自分にとっての実用ライン」を測る最短のテストです。
Claudeの設定全般を深く知りたい方は、ピラー記事「Claude設定完全ガイド」も参照してください。
実務で使う5つの場面別プロンプト集
直接回答:(1)議事録要約、(2)提案書骨子、(3)メール返信、(4)競合リサーチ、(5)コードレビュー。この5場面でClaudeに任せると月10〜20時間が浮きます。
場面1: 議事録要約
以下のミーティング音声起こしを読み、(1)決定事項3つ、(2)ToDoと期限、(3)未解決論点の順にMarkdownでまとめてください。
Notta・CLOVA Noteで起こしたテキストを貼るだけで、5分作業が30秒に縮みます。
場面2: 提案書の骨子
以下の課題ヒアリングメモから、提案書のH1〜H3アウトラインを作成してください。
顧客は{業種}で、予算{金額}、期間{月数}。
構成: 課題整理→打ち手3案→推奨案→効果試算→スケジュール。
骨子を3秒で出して、PowerPointには1時間で落とせます。
場面3: メール返信
以下の英語メールに、丁寧かつ簡潔に日本語で返信してください。要件は「次回打ち合わせ日程の提案」。
3つの候補日(来週火・水・木の14時〜16時)を入れてください。
英語メール対応が月20本ある人は、これだけで週2時間浮きます。
場面4: 競合リサーチ
{競合社名}のサービスサイト、料金ページ、最新ブログ記事を読み、
(1)プロダクトの特徴、(2)料金、(3)ターゲット、(4)弱点と思われる点
を表でまとめてください。出典URLを必ず併記。
Web検索が解禁されたClaudeなら、3〜5社のリサーチが10分で終わります。
場面5: コードレビュー
以下のPRコードをレビューし、(1)バグ可能性、(2)パフォーマンス懸念、(3)テストの抜け、(4)命名の改善案を出してください。
エンジニアでない1人社長でも、AIコーディング外注の納品物を一定の水準でチェックできるようになります。
Claude Codeへ進む前に知っておくべき設定
直接回答:ターミナルにnpm install -g @anthropic-ai/claude-codeでインストール、claudeで起動。プロジェクトルートにCLAUDE.mdを置き、運用ルール・避ける表現・コードスタイルを書いておくと、対話のたびに引き継がれます。
CLAUDE.mdの基本テンプレ
# プロジェクト運用ルール
・コードはTypeScript strict
・テストはVitest、必ず追加
・コミットメッセージはConventional Commits
・「重要です」「不可欠」の表現はNG
これをプロジェクトルートに置くだけで、Claude Codeは毎回これを読んでから動きます。
.claude/settings.jsonでフック設定
ファイル編集後の自動lint、コミット前のテスト実行などをフックに組み込めます。詳細は別の専門記事へ譲りますが、最小構成で「セーブ時にprettier」を入れるだけでも体験が一段上がります。
並列エージェントの可能性
Claude Codeはサブエージェントを並列で動かせるため、「テスト書きエージェント」「リファクタエージェント」「ドキュメント書きエージェント」の3並列でPR1本を仕上げる、といった運用も可能。詳しくは別記事で扱います。
よくあるつまずきと対処
直接回答:(1)上限到達、(2)応答が浅い、(3)日本語が硬い、(4)プロジェクト機能を使っていない、(5)Claude Codeのインストール失敗、の5つが頻発します。
つまずき1: 「You have reached the limit」が出る
Free・Proの利用上限。5時間ほど待つか、Maxへアップグレード。年払いProでも月3回以上当たるならMaxの方が時短ROIが高いです。
つまずき2: 出力が浅くて使えない
プロンプトに「制約」「参考例」「出力形式」が書かれていない場合に多発します。「Markdown表でまとめる」「200字以内」「業界用語を避ける」の3点を追記するだけで質が変わります。
つまずき3: 応答の日本語が硬い
カスタム指示に「文体は丁寧語、ですます調、語尾を3連続で揃えない」と書くと改善。さらに「対象読者は1人社長、専門用語は1度だけ説明」を加えると、自分の用途に合った文体が安定します。
つまずき4: プロジェクト機能を使っていない
毎回「自社の事業は〜」と書くのは無駄。プロジェクトに事業概要を入れた瞬間、すべての対話が「自社の文脈」になります。これだけで作業時間が半減する人が多いです。
つまずき5: Claude Codeが入らない
Node.js 18以上が必要。node -vで確認し、足りなければnvm install 20で更新。Macではxcode-select --installが前提条件になります。
よくある質問(FAQ)
Q1. ChatGPTと併用すべきですか?
A. 併用が推奨です。Claudeは長文・コード・推論、ChatGPTは画像生成・音声会話・GPTs。両方Pro契約で月$40(約6,200円)、これを月10時間時短すれば時給5,000円換算で4万円のリターンです。
Q2. 無料プランでも実務で使えますか?
A. 月5回までの軽い対話なら使えます。月10回を超えると上限が見え始め、Pro移行のラインです。
Q3. プロンプト集を売っている人がいますが買う価値はありますか?
A. 自分の業界に特化したものなら参考になりますが、汎用プロンプト集は本記事のような実務文例で代替可能です。
Q4. 機密情報を入れて大丈夫ですか?
A. Settings → Privacyでデータ非学習をONにすれば、訓練には使われません。ただしAnthropicのサーバーには一定期間保存されるため、本物の機密はマスクしてから投入する運用が安全です。
Q5. iOS/Androidアプリでも同じ使い方ができますか?
A. ほぼ同じです。プロジェクトもアプリから作成・編集可能。音声入力に強く、移動中の議事録ドラフトには重宝します。
まとめ + CTA
Claudeの使い方は「契約→言語/モデル設定→プロジェクト作成→実務1件」の30分で覚えれば充分。あとは(1)議事録、(2)提案書、(3)メール、(4)リサーチ、(5)コードレビューの5場面で毎日触るだけで、月10〜20時間が浮きます。プロジェクト機能とカスタム指示を使わないままだとChatGPTと差がつかないので、最初にここだけ整えてください。
同じトピックでさらに深掘りしたい方は、ピラー記事「Claude設定完全ガイド」もあわせてどうぞ。
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